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医院ブログと歯の豆知識

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2021.08.17

虫歯の治療のタイミング

カルテ番号一桁なので、開業初日に来院された患者さんのお話です。
14年間、現在に至るまで小さな治療は何ヶ所も行なってきましたが、現在まで神経を取った歯も抜いた歯もありません。
連れて来られたお子さんはいつの間にか優秀な高校生になり、遠くまで通っており、朝4時にお弁当を作る為に起きます。
メインテナンスで来院された際に小さな虫歯が見つかりました。
エナメル質を超えない、下の1番奥の歯とその手前の歯の間の虫歯です。拡大鏡で見て、日々が入ったりかけたりはしていませんが、レントゲンではエナメル質内にしっかり影が見えます。痛みや滲みるなどの自覚症状もありません。

今回、虫歯の治療のタイミングについて、患者さんと相談をしました。

結論は毎日フロスをして頂きながらフッ素塗布で次回メインテナンス時に確認ということになりました。

当院では複数いるドクターによって診断になるべく差が出ないようにideasというコードを使っています。

既にお見えになった患者さんはご存知かもしれませんが、全チェアのPCにデータが入っているので、いつでもどのチェアでも誰でもが、その歯を治療をするか(削るか)、否かの基準を視診とレントゲン写真をコード表と患者さんのデータを見比べられる様にしています。

それでも悩む時はあります。

今回はそのケースでした。コード表と照らし合わせた結果ではまだ削らないで良いのですが、初期虫歯の発生した部分は毎日フロスをする方でも清掃が難しい部分でした。

治療を見送るという結果にしたのは患者さんが「放っておかずに必ず見せて頂ける」からです。

これが清掃がいつも不良な患者さんだったり、次にいつお会い出来るかわからない場合は判断が違っていたと思います。

やらないのも医療です。出来ればそうしたいのは患者さんも私達も同じです。
歯の治療の殆どが引き算。
人生、失うものは少ない方が良い。

しかし放っておく事と経過観察は全く違います。

患者さんとの時間をかけた相互理解が大切だと感じました。

虫歯は口の中に住む常在菌の糖代謝によって生じた酸が歯を溶かす事が歯の形を変える程、進んでしまった病気のことです。
歯の形は変わらなくても常在菌は毎日歯を溶かして、唾液がそれを修復してくれています。
毎日のことだからこそ、同じ症状、所見だったとしても患者さんの生活や状況によって、治療の判断は異なります。

特に痛みを生じにくい病気ですから、患者さんが治療の基準について疑問に思われる事もあるかと思います。
疑問がある場合には、遠慮なくお尋ねください。