9:30~13:00
14:30~18:30

[休診]日曜・祝祭日

月1度、日曜診療あり。詳しくはスタッフまでお尋ねください。

医院ブログと歯の豆知識

CLINIC BLOG & TOOTH KNOWLEFGE

2021.06.11

昼休み、やめました

2021年6月より当院では昼休みをやめました。

新たに超ブラック歯科医院としてスタッフが休憩を無くして、皆がぶっ通しで働く事になった訳ではありません。

休憩をシフト制にして「診療時間」というのを9:30〜18:30にしました。

火曜日、土曜日、日曜日は従来の時間通り、昼の休診時間を残しています。

この様にした理由は3点あります。

ひとつは患者さんが診療時間選べる枠を増やして、次回までの予約があいてしまう事を解消する為です。

ふたつめは新型コロナウイルスの感染対策です。
現在、スタッフの数が多くなり、多い日は20人が同じスタッフルームで過ごす為、密になります。
分散して休みを取る事で、感染リスクを軽減したかったからです。

みっつめは「働き方改革」です。
シングルマザー、あるいは共働きでお子さんのお迎えがある場合、歯科医院の診療時間は終わりが遅い為にフルタイムで働きたくても非正規雇用にならざるを得ない場合があります。こういったスタッフに常勤で働くチャンスを増やす為です。
医院としては18:30まで診療時間をこれ以上短くすることは出来ません。
虫歯を防ぐ習慣は中学生、高校生が予防に歯科医院にいく事を常識にしていくことが重要だと考えています。
終わりを早くしてしまうと中高生が通えなくなってしまうからです。
ですから医院の方針を理解して協力してくれて遅くまで残ってくれるスタッフは大事にしなくてはなりませんので、早く上がるスタッフより待遇は同等以上にしています。

火曜日は昼休みにカンファレンス(患者さんの治療方針の相談会)を開く為

土曜日、日曜日は予約取りにくく、患者さんが多いのですが、出られるスタッフ数は少ないので診療が押すことが多いのです。そのため、昼休みを設けた方がスタッフの休憩時間を確保しやすいので、従来通り、昼の休診時間を設けました。

開業した14年目は10:00〜13:00、昼休みを挟んで14:30〜20:00まででした。
日曜日は診療しており、木曜日が休診日でした。

その後、終わりを19:00までにし、今は始まりを9:30にして、終わりを18:30にしました。

このように時間を変えていったのは、今まで通って頂いた患者さんには御迷惑をおかけしましたが、こうしたのは雇用の為です。
歯科衛生士さんが働きやすい、つまり診療時間の終わりが早い歯科医院にして良い人材を採用しやすくする為の経営判断でした。

特に歯科衛生士さんは今、歯科業界全体の問題ですが、大変雇用しにくい状況です。

私が講師をしている歯科衛生士学校の資料を見ると有効求人倍率は38倍。

つまり、1人の歯科衛生士さんを38件の歯科医院で取り合っているという状態です。

コロナで一時期、ほんの少しだけ人が動きましたが、それでも多くの歯科医院では慢性的に歯科衛生士さん不足だと思います。

はらデンタルクリニックの理想は、出来る限り、人生で歯で悩む機会を減らすことです。

その為にはそもそも虫歯にしないこと。残念な事に虫歯ができてしまっても神経を取らないうちに発見して処置をすること。小さな虫歯は保険でも白い歯で綺麗に治せます。金属を使用するのはそれでは強度が保てないときです。
そしてやはり、歯髄処置をした歯は折れやすいです。垂直的な歯根破折は助ける事が出来ません。
当院には歯科技工士さんも患者さんとして何名かいらっしゃいますが、その方々がどんなに良い材料を使って、持てる技術を駆使して自分の歯を作っても、ダメになる時は破折が多いのです。歯が再生しない器官である以上、削るという引き算が少ない処置をすることは長く健康を維持するためにはとても重要です。
そもそも死んだ組織であるエナメル質、象牙質の中で広がる虫歯は痛い病気ではありません。
痛い時は歯髄刺激がある時。つまり「重症」。歯髄(神経)に対して刺激がある様な大きな虫歯にならないうちに処置をするにはこまめに見せて頂くのが一番確実です。

歯周病を進行させないこと。
ギネスブックに最も多くの人が感染している病気として掲載されているのが歯周病です。
これも自覚する痛みがなく進行する静かなる病です。

そしてどちらも口腔常在菌が引き起こす生活習慣病。つまり技術だけで解決しない病気です。

ですので、患者さんにご自身の情報を伝えて口腔衛生士指導や口腔清掃、歯周治療、患者さんの人生の経過を共に歩むメインテナンスをしてくれる歯科衛生士の存在はとても重要です。

当院での初診の患者さんで「今、歯が痛い」という主訴で来られる患者さんは多くはありません。
「きちんと今の状態を調べたい」「他院せ受けた診断が正しいか教えてほしい」「しっかり説明をしてくれると聞いた」「腕が良いと聞いた」「他の歯科医師から紹介された」など、とりあえずその場をしのぎたい患者さんよりも長い人生の先を見据えて来院される患者さんの方が圧倒的に多いのです。

今、当院のカルテ番号が約7500番。

この数字は小手指1丁目と2丁目の人口を足した人数より多くなります。
では、この14年間で、はらデンタルクリニックに小手指1、2丁目の近所のほとんどの人が患者さんで来院しているのかと言えばそんな訳はありません。全くありません。
駅からうちに来るまでに10件以上の歯科医院があります。
歯科医師会でご一緒する先生方も多く、お話を聞けば皆さん忙しくされており、暇な歯科医院はそんなにないと思います。

つまりわざわざ近くない地域からお越しになっていただけている方々が多いということです。

僕の2つしかない目玉と2本しかない腕では、多くの患者さんに対して対応できません。
方針を理解して協力してくれる歯科医師、歯科衛生士が患者さんに対して最も良い結果を得られる方針を立て、システムを作り、教育体制を作り、協力してくれるスタッフと共に悩み迷いながら歩んだ過去があり、今があります。

全ては協力してくれる人材がいるから出来ることでしたし、これからもそうです。

長く歯科医院が診療の質を高めていくには「誰と仕事をするか」がとても重要だと考えています。
時代と共に患者さんもですが、働く人の価値観や生活状況が変わっていくのを肌で感じます。

私、現在46歳ですが、医療としての知識は別にして、流れる時代に対して自分の考え方が古いのでは?と感じたりする機会も増えてきました。
育ってきた歴史があるので人間はそう簡単には変えられないですが、組織は変革していく必要があります。
今は若い時の様に時間や情熱に限界を感じていなかったときの自分ではありません。徐々に私は古くなり、いつか身を引く日が必ず来ます。でも歯科医師としてであったり、院長として医院を劣化させずにアップデートし続けていかねば、通っている患者さんは安心して身を委ねる事が出来ないでしょう。
いつの時代になっても患者さんにもスタッフにも受け入れられる歯科医院でありたい。
その為のl変化の一つとして今回の「昼休みやめました」に至りました。

もし、ご利用しづらくなった、でも逆に利用しやすくなった、でも賛否両論あると思いますが御意見頂ければ幸いです。

今後とも宜しくお願い致します。