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医院ブログと歯の豆知識

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2021.05.03

こんな矯正相談がありました

こんな矯正相談がありました。

プライバシーにも関わるので内容だけご紹介いたします。

「矯正治療をしたいとネットでいくつかの医院のホームページを見て調べています。値段も期間もまちまちなのと、どこの歯科医院も良いことしか書いていないので、どうすれば良いか迷っています。
出来れば歯を抜きたくないし、装置も目立たない方が良いです。
そして、色んな歯科医院の患者さんの口コミを見ると、並んだ後に後戻りをしてしまっている事も多い様に思いました。歯科業界の闇を感じます。せっかく矯正をするなら後戻りのない矯正をしたいと思っているのですが、それは可能ですか?」

実は多くの患者さんからのご質問なので、何回かに分けて解説したいと思います。

1 矯正の費用と時間について

まず、矯正治療の費用についてです。

矯正治療の多くは保険が効きません。それは、遺伝的要素、つまり生まれながらの形を治すのは病気を治すのではないからです。国民健康保険は病気を治すのに適応されます。ですから、どんなに噛み合わせが悪くて食事をするのに困ったり、お手入れが難しかったり、見た目が悪くて気になっていても、生まれながらのものを治すのは「美容形成」とみなされるので、保険が効かないのです。
保険適応となるのは基本的には「奇形」か「手術を伴うもの」です。口唇口蓋裂という、生まれてきた時に唇や上顎が十分に作られなかったものや、上顎あるいは下顎が極端に大きかったり小さかったりして手術をしなくてはならないケースは保険が使えます。
保険外診療の値段は基本的には「コスト」で決まります。
使う装置や、その患者さんを拝見する環境、人件費などがコストです。
当然、銀座の一等地で診療をすれば家賃などの固定費は高くなりますし、インプラントアンカーや多くの装置を使えば使うほど、金額は上がります。専門医や専用の衛生士が行えば人件費も上がります。
ですので、医院によって運営コストが違うので、値段が違うということになります。

次に矯正の開始時期と期間です。

永久歯に生え変わった後で考えれば一般的には若年者(成長している間)が早いです。骨の代謝のスピードが早いからです。
また、目指している結果と現状の差が大きくなれば時間はかかりますし、歯を移動する量が少なければ早く終わります。ですので、「〜さんは早く終わったのに、どうしてうちはこんなに時間がかかるのですか。」それは現在と治療ゴールが人によって違うからです。
同じ理由で乳歯の残っている時期からの矯正をお勧めする方とそうでない方がいます。

これも一般論になりますが、出っ歯でも受け口でも遺伝的要素が強く、骨を切る手術を必要とする場合はあまり早期から治療は始めません。装置を使ってくれるかは精神的成長度やご家庭の協力度によっても違います。
受け口の方は基本的には装置が使えるならば3歳でも始めます。
他の場合は個人差はありますが、4年生位から検討している場合が多いです。ざっくり言うと小学校4年生から始める方が多いです。中には60代からおやりになる方もいらっしゃいますし、絶対にやらないと言う時は骨粗鬆症の薬を飲んでいたり、全身的に問題があり、矯正治療することが全身疾患の悪化した時に悪いことを引き起こす可能性のある場合はやらない事をお勧めしています。

期間はまちまちにはなりますが2年くらいの方かかる方が多いです。

いずれにしても、適切な検査、診断の元に算出すべきであり、検査なくしてお話をしても経験豊富で同じパターンの患者さんを治療した経験からコメントをするのを除いて、正しいコメントとは言えないと思います。

歯科医院を選ぶ際に重要なのは、きちんと検査が行われ、正しい診断に基づき、かつ患者さんの希望をきちんと聞き、十分な説明の上で同意がなされているかが重要だと思います。

・検査がない
・診断結果の説明がない
・先生とのコミュニケーションがうまくとれない

こんな場合は一度、立ち止まってみた方が良いと思います。

次回は装置の種類についてお話ししようと思います。