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医院ブログと歯の豆知識

CLINIC BLOG & TOOTH KNOWLEFGE

2021.04.18

歯にいくら出します?

前のブログにも書きましたが、今でこそ「いつも混んでいて繁盛していますね」と言われますが、僕は当院開業当時は患者さんがあまり来て頂けず、悩んだ時期があります。

生活出来ない程ではありませんでしたが、当然、借金もしているしお金の事については悩みました。

僕が歯科医師になって大学に残り、最初の1年の月給は1万8000円。2年目は8万円。実家に支援がなければ生きていくのが厳しい収入でした。

歯医者って金持ちのイメージだと思うし、学生時代に見た業界の先輩方は豊かに見えたけれど、なってみたらそんなに稼げる仕事でも無いというのが実感でした。

家はなるべく家賃を節約する為に築60年の小屋に住んでいました。それはそれで楽しかったですけどね。

だからある程度収入が増えれば、その時と同じではないにしても「三つ子の魂百まで」で、お金の価値観は根底にあるものは変わらないと思います。

少しお金が入ってくると外車に乗って、ブランド物を身に着けたがった時期もあります。若い頃のコンプレックスを埋める行動だったんだと今は思います。

結局、そういうものを所有する事で、成功している業界の先輩達に右ならえする事で「自信」みたいなものを手に入れたかったのです。本当に欲しかったのは、院長としての自信だったということです。

物質的なものは、買った瞬間は良くてもそんなに自分を満たしてくれるものでは無い事を後でやってみて気付きました。
そういう意味では大した額ではないけれど勉強代も払いましたね。

今はもうおじさんで角もだいぶ取れたので、いわゆる「見栄」が随分減りました。

例えば、車を新車で買う日はどんなに収入が年収1億を超えても出来ないかもしれない。

リンガーハットに行って麺増量サービスが終わっていたら、損した気持ちになる。

子供に買うディズニーランドのポップコーン「高くない?」ってどこかで思っている。

等・・・・せこい。

少年時代、家にお金がなくて困っていたわけではありませんが育ちが貧乏性ってやつです。僕の少年時代は父は医師だったけれど、公務員だったので、ファミレス行ってもデザートを頼むことは許されませんでした。

だから、今、うちの子供達が回転寿司でアイスを頼んでいるのを見ると「こいつら、セレブだな」って思います。

でも、いつも頼みますよ!人にもコロナなければ結構ご馳走様しますよ。人の喜ぶ顔はお金をかけるに値するから。

つまり「何にお金を使い、何にお金を使わないか」が歳を取ってくると明確になってきたと言う事です。

と、言うわけで本筋の歯科治療の話です。

例えば、脳梗塞や狭心症で病院に緊急搬送され、手術して2週間病院に入院したとしても、歯の無い所にインプラント2本植えて歯を作ったり、歯列矯正で歯並びを整えるよりも安くつくでしょう。

脳や心臓は命に関わる臓器です。

歯が2本無くたって、歯並びが悪くたって死にはしません。

その価格差を見れば僕も「うーん・・・」って思います。

だから「歯医者、ぼったくってねー?」と患者さんが思っても何も不思議ではありません。

でも歯科医院経営者として考えれば話は別です。インプラント1本うちでは40万円だけれど、あまり安くするくらいならやらない方がいい。それだけコストがかかるから。

保険で認められているか否かも大きいです。

その証拠に昔は違ったけれど、今は多くのお医者さんは歯医者さんよりもお金持ちですから。

ただ、お金は何に使ってもお金なんです。

家を買っても。

車を買っても。

旅行に行っても。

好きな服やバッグを買っても。

病気を治すのに治療費をかけても。

自分の未来の為に自己投資をしても。

だから、「何に使うか?」はその人の価値観で決めれば良いのです。治療費は医院が運営していくためのコストを計算して値付けされています。その価値は患者さんにとって違うと思います。

僕は卒業後の歯科の研修に2000万円以上は使いました。でも持ち家はありません。その判断を良かったなと思っても、後悔は微塵もありません。

それがあって今のスキル、医院、仲間があるので、良いお金の使い方をしたと思っています。

で、題名の通り「歯にいくら出します?」

人それぞれで構いません。医院や場所で同じ商品やサービスでも値段は違います。銀座と地方都市では立地、人件費等コストも違います。

ただ一つ。

最もお金がかかるのは「保険外で難しい治療をするとき」です。

病気が重症になればなるほど、誰がやっても成功率が下がり、価格も上がります。

軽症であれば誰がやっても成功率が高く、コストも安く済みます。

だから、最も歯科医療のコストを削減する方法は「そもそも病気にしないこと」です。

勤務医の先生に「歯を1本治すのにいくらかける?」と質問しました。

「10万円くらいですかね・・・」

でも、インプラントは1本40万円だよ。

「子供も2人生まれるし、自分の為だけにはちょっと手が出ないですね」

実際に歯医者に聞いたって子育て世代の若いドクターはそう考えています。

どんな自費診療も、やる側だって高いなと思うけれど、そのコストもかかればリスクも負うのです。

患者さんが値段で悩まれているのを僕達も見たく無いのです。

だから、一番良いのは「困らない様にする事」

だから、予防にコストをかけてください。

多くの方にとって一番、歯科では良い投資になると思います。