医院ブログと歯の豆知識

CLINIC BLOG & TOOTH KNOWLEFGE

その他2021.04.17

新人教育

4月より2名の歯科衛生士さんが新卒で入職してくれました。
3月には9年目の衛生士さんが入職してくれたので3名の新しい歯科衛生士さんが新しいメンバーとして医院を助けてくれています。
また少し前になりますが助手さんも2名入職してくれたのでコロナ禍に入ってから5名の仲間が増えました。
助手さんたちは既に即戦力として頑張ってくれています。
コロナ禍になり、色んな苦しい状況の方も多いと思います。
こうして仲間を増やして診療できる事をありがたい事だと思っています。

実は歯科衛生士さんはかなり採用しにくいのが現状で、多くの歯科医院は歯科医師、歯科衛生士の採用には苦労しています。
これは歯科衛生士さんが専門学校に3年行く必要がある事、資格取得後に歯科業界に定着率が低い事ので、歯科医院の増加に対して歯科衛生士さんの需給が追いついていないのです。
故に国家試験をパスしてせっかく入職しても、適切な教育もないまま、すぐに臨床の仕事を任せられ、上手くいかず苦しむ衛生士さんも少なくない様です。

当院は患者さんが歯にまつわる悩みのない未来を作る事をビジョンに掲げています。
治療の質だけではなく病気を重症化させない事、口腔内の健康維持増進を通じて健康寿命を伸ばす事が目的で、それには多くの歯科衛生士さんの協力が必要です。
医院のビジョンを未来に渡って具現化するのには優秀な歯科衛生士さんの育成はとても重要です。
せっかく当院に入職してくれたので、歯科衛生士という仕事を愛して欲しい。長く活躍できる衛生士さんに育って欲しい。
歯科衛生士のみならず仕事とは患者さんの為でも医院の為でもなく、自分の為にやる事です。
歯科医師も歯科衛生士も術者は患者さんに対峙して一生懸命考え行動する事で成長をします。全てが成功体験ばかりではなく、患者様からお叱りを受けたり、力不足を感じたり、悩むことも多いです。僕は若い時(30歳の時)に、上手くいかない事が多くて自分には歯医者は向いていないと思い、一度歯科医師を辞めていた時期があります。
現在は、他の方に「あなたにとって歯科医師は天職ですね」と言われる事もありますが、順調だったわけではありません。
歯科医師として苦しんだから今があります。
4/1で開業14年目になりますが、開業当初、1日1人の患者さんしか来ない時もありました。
住宅地の目立たない場所で開業をした自分の見込みの甘さや状況を呪った事もあります。
今は多い日で100人を超える患者さんが来院されます。
経営者として苦しんだから今があります。

新人たちの思いと適切な教育とそれをバックアップする医院のシステムの元でこの仕事から得られる喜びや学びは大きく変わっていくと思います。
はらデンタルクリニックとして、新しい仲間がこの医院での経験が本人の学び、患者さんの為、医院のビジョン実現に結びつく様、スタッフ一同で一生懸命、育成をやっていく所存です。
患者さんに直接施術させて頂くにはまだ研修に時間がかかりますので、夏になるかと思いますが、やる気のある新人たちのデビューを楽しみにして頂ければと思っております。
よろしくお願いします。