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医院ブログと歯の豆知識

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歯の豆知識2015.12.04

外傷歯の治療

先日、急患でみえられた患者様は都内の当院から遠くにお住まいの方でした。
お話を聞いてみると、2日程前に事故で歯が3本抜けてしまったそうです。
抜けた歯を持って都内のある歯科医院を受診したら、もうその歯は戻せないから、ブリッジ、義歯、インプラントなどで治すしかないと言われたとの事でした。しかし、運が良かったのは抜けた歯をお持ち頂いた事、そして当院に辿り着けた事です。御家族がどうにかならないかと歯科医院を探されたそうです。そしてそれほど目立たないこのブログに辿りつき、御覧になって遠方より来院してみたとの事でした。

診療時間をかなり過ぎましたが、スタッフも残ってくれて、その日すべき処置をしてもう一度お口の中に戻しました。
まだ経過を見守る必要がありますが、全てがうまくいけば10年以上、残す事も可能かと思います。

実はこの日の前日までの3日間、元世界外傷歯学会の会長を務められた名古屋の月星光博先生のところに診療見学と外傷歯の治療の勉強に行っていました。以前、講義を受講しておりますが、更に理解を深めたかったので、医院を代診の先生方とスタッフが医院を守ってくれたおかげで直に月星先生の臨床触れ、再び勉強させてもらってきたばかりだったのです。その数日後にも前歯を折った学生の患者様がおみえになり、ちょっと運命に導かれている様な気になりました。

私が人生で最も感動した講義、それが月星先生の自家歯牙移植と外傷歯の治療の講義です。
その後の歯科医師人生の価値観を変えた講義でした。迅速に適切な判断がされた症例の数々を見て「この患者さんは月星先生に出会えて本当に良かった」と思いました。歯の治療のスライドを見て涙を堪える事など経験がありませんでしたし、自分もこんな歯科医師になりたいと自分の仕事にさらなる目標が持てました。

その感動から何年か経ち、自分の医院にも遠方から外傷歯の患者様がおみえになる様になると、さらなる理解をしたいと思い、日常の臨床の見学含めお願いをしたところ、快く受け入れて頂きました。改めて講義を聞くと以前より知識が入っている分、自分の理解の浅い部分が分かり、また、スライドを通じ、その時のがむしゃらな先生の情熱が伝わってくる気がしました。歯科は保険診療では出来ない高額な治療もあります。私達も患者様にお金のご説明をしなくてはならないのが心苦しい時もあります。しかし外傷歯の治療はお金云々ではなく、その場の適切な判断、診断、治療が短時間で要求されます。それはただ今やるべき事が目の前にあり、遂行されるべき「医療」です。
臨床の見学も1日張り付かせて頂き、月星先生のエネルギッシュな臨床に触れる事ができたのは学び多き時間でした。先生方のみならずスタッフの方々にも良くして頂き本当に感謝です。
見学が終わり、こうおっしゃっていました。「自分は眠っているとき以外は常に24時間、歯科医師だ。それでも分からない事がまだ沢山ある。」
・・・・私、甘すぎです。

外傷歯の話に戻ります。

抜けた歯、欠けた歯は探してとにかくすぐ牛乳に漬けて下さい。
そして、お身体に他の重篤なお怪我が無ければ外傷歯の治療を知っているお近くの医院を調べてなるべく早く受診して下さい。
怪我の状態によりますが、全てではないにしても助けることが出来る確立が上がると思います。

こんなつぶやきがまた誰かのお役に立つ事があるならば幸いです。