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医院ブログと歯の豆知識

CLINIC BLOG & TOOTH KNOWLEFGE

医院ブログ2022.05.10

カウンセリングって何の為にやるの?〜新人教育編〜

当院では毎週火曜日午前中は院長の診療を切って(院長以外は通常診療をしています)、7月まで新人歯科衛生士とカウンセラーの教育を行なっています。

歯科医院のカウンセリングとは一体何をするのでしょうか?

カウンセリングとは
「専門知識やスキルを持つ人が相談者の悩みや問題を解決する為に良い方向に導く過程のこと」
とあります。

ここで大切なのは「導く」ということです。

歯科医院でのカウンセリングは、まず患者さんの話を聞いて、抱えている悩みや問題を把握しなければなりません。
いつから、どのように、何故、その悩みが生じたかを伺います。
その際に、治療の際に留意しなければならない全身疾患、服薬、来院経路なども聞きます。

例えば、本日初診でいらっしゃった方は横浜の歯科医院からの紹介でした。
2時間以上の時間をかけてきたのは「自家歯牙移植」についての相談でした。
移植以外にも治療方法の選択肢がある場合は近隣の歯科医院でやって頂いた方が良いでしょう。
2時間かけても当院に通う価値は「移植手術をする場合」です。
来院にかかる時間や、お仕事、学校など生活のスタイルなどもお伺いしなければ継続した治療が難しい場合は時間の無駄になってしまいます。

そして、検査について御説明させて頂き、御同意頂ければ
パノラマX線写真、口腔内写真、歯周病検査、視診・触診 を行います。
検査結果は当日はすぐに分かる診断やお伝え出来る大まかな診断についてお伝えをします。
1日目の診療はそれで終了します。

患者さんが帰られた後にカンファレンスを行います。
カンファレンスとは患者さんについて術者が情報共有をして話し合い、相談することです。
その場で入った術者が気が付かなかったこと、他の術者から見たら気づくことがないか、など多角的に患者さんを診ていきます。

そして2回目の来院時に、現在の状況やそれに至ったと思われる原因、治療方法について説明します。
治療方法に関しては複数ある場合、それぞれのメリット、デメリット、治療回数、時間、費用などについてもお話をします。
追加の検査でCT,咬合採得、研究用模型の作成が必要な場合は追加検査を行います。

そして、現在の問題を抱えるに至った原因とその解決策、治療の順番、ゴール、治療後のメインテナンスについてお話をして、ご理解頂いた上で治療に入ります。

歯科衛生士は主に口腔衛生状態の改善、虫歯、歯周病の予防、歯肉炎・歯周病の治療についてが主な仕事です。
虫歯、歯周病が口腔常在菌により起こされる生活習慣病である以上、起きた問題は今までの生活に改善すべき点があります。
未来において大切なのは「習慣を変える」ことです。
習慣を変えるのは簡単ではありません。
だからこそ歯科衛生士がカウンセリングを患者さんに行う事が必要な理由はまさに「習慣を変える」為なのです。
歯磨きの仕方、フロスの使用、喫煙、糖質の摂取量など、今までの何が問題かを理解して頂き、このまま同じことを繰り返せば悪くなる未来を、思考と行動を変えて頂くことで良い未来に書き換える必要があります。

その為に

①早期発見し重症化を防ぐこと
②問題が起きない為の予防・治療行為
③予防に効果的な習慣の定着

このことを患者様に提供する為に歯科医院を利用して頂くことが最もコストが安く、痛みが生じにくく、歯に困る未来を回避できることを理解して頂ける様にお伝えするのです。

人の気持ちや価値観や行動を変えるのは知識や現状の説明では不十分です。

分かりやすい説明に加えて、患者様を良くしたいという情熱が必要なのです。
しかし、情熱と知識を融合して患者さんを導くのは簡単ではありません。
今日も講義をすると、分かった気にはなるけれど実際に相互自習で説明やカウンセリングをやってみると自分が伝えたい内容を思う様に話すことがいかに難しいかを実感していました。

まだカウンセリングのカリキュラムは始まったばかりですが、他にも知識の習得の為にセミナー受講をしたり、技術の習得の為に先輩衛生士の指導の元で練習を行なったりしています。
7早ければ7月には新人を患者様の前に立てる様に、医院をあげて新人達はトレーニングをしています。
もし、医院でピンクの白衣のスタッフを見かけたら彼女達は皆さんの見えないところで修行をしていますので陰ながら応援してあげてください。

私も話すのが上手じゃなかったり、説明が患者様の理解を得るには不十分だったりした時期がありますし、今でも「えー、これでも足りなかったの?!」ということもたまにあります。
トラブルの原因の殆どがコミュニケーションの不足によるものです。

治療をしっかり行うことは当然ながら重要です。
しかし、疎かになりがちなのですが、それと同じくらい「伝える」技術を習得することは重要なのです。
「カウンセリングって何の為にやるの?」
それは患者様と医院の信頼を繋ぐ為に必要な過程だからです。