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歯の豆知識2021.11.05

見直そう 抗菌薬の使い方・考え方

今日は防衛医科大学口腔外科の横江教授の診療日でした。

そして診療後のお疲れのところを

「見直そう 抗菌薬の使い方・考え方」

という題で講義をして頂きました。

パートタイムで勤務日ではないスタッフも来て、助手、衛生士、歯科医師の当院のスタッフのほとんどが参加をしました。

抗菌薬は「感受性のある菌を減らす薬」というのが定義です。
腫れている、発赤している、熱がある、などで安易に患者さんにお渡ししてはいけません。
こういった症状は「炎症」の症状です。ですので、炎症が細菌によるものである場合に使用されるものです。
人類は古い言い方で言うと「抗生物質」今は「抗菌薬」と呼ばれる感染症と戦う人類の武器となる薬を開発し、その薬は感染症で苦しむ多くの人を救ってきました。
しかし、一方で劇的だった故に抗菌薬は安易に使用されて、耐性菌ができては新しい薬を作ってきた歴史があります。

しかし現在は新しい抗菌薬を製薬会社が多額の費用をかけて作っても株価が上がらないので新しい抗菌薬の開発は進んでいません。

と言う事は、今、汎用されている抗菌薬に耐性菌が出てしまった場合、もしかしたらコロナ以上の感染症として人類を苦しめる可能性があります。

抗菌薬の使用は
①予防投与
②治療投与に分けられます。

予防投与、とは今は感染していないけれど、感染を予防する為に抗菌薬を飲んでもらう事です。
外科処置や抜歯後の抗菌薬の投与がこれにあたります。

治療投与とは、既に感染している状態で、症状を改善する為に細菌を減らす事を目的とし抗菌薬を飲んでもらう事です。
歯周病急性発作の抗菌薬投与がこれにあたります。

口腔外科手術では、約7割がレンサ球菌による感染の原因菌となるのでこれを防ぐ事です。
当院ではアモキシシリンが第一選択になります。これを当日のみ服用すれば予防投与としては十分だと言う考え方です。

2016年、日本政府は国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議が薬剤耐性(Anti microbial Resistance)AMR対策アクションプランを発表しました。

国をあげて薬剤耐性に取り組んでいくということです。

抗菌薬の適正使用の啓蒙については、横江教授はとても強い思いを持っていらっしゃって

「こういうお話をさせてもらえる機会がありがたい」

とおしゃっていました。

地域の医療機関の1つとして、正しく学びをアップデートし、適切な医療を行う為に、診療終わりのお疲れの中、講義をして頂いたこちらこそありがたかったです。

学びを生かせる様、明日から精進していきたいと思います。